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奨励会で奮闘する女性棋士二人のインタビュー記事です。

西山朋佳奨励会三段

「女流の大会もありましたが、やはり男性相手が多かったです。ネットの対戦相手もほとんどが男性でしたし、将棋連盟の道場にも男性と通っていました。でも、私は本当にやんちゃな子でしたから、壁は全然感じませんでした。将棋をやるうえで、女性だから損したり、得したりといったことはありません。実力主義のシンプルな世界ですから。誰と指しても負ければ悔しいし、勝つとうれしい。大会で優勝するなど、勝つうれしさがあるから将棋を続けられたんだと思います」

「女流棋士にならずに、奨励会1本でプロを目指しているのは、男性と真剣に将棋を指してもらえる場所は奨励会しかないと思ったからです」

引用元: 男女差なく勝負の道を プロ棋士目指す西山朋佳さん |WOMAN SMART|NIKKEI STYLE

まだ二十歳という若さの西山三段。
男と女に将棋という世界では差が無いと言うことを、体現したい思いを感じます。

里見香奈奨励会三段

 「将棋を教えてくれた兄と一緒に指していたせいなのか、男の子にも負けたくない女の子でありたいって、ずっと昔から思ってきたんです。男の子みたいになりたいって」

 「最初から男の子なら、と思ったこともありますけど、今の自分があるのは女流棋士として生きてきたからだと思います。過程としての女流棋士としての経験や出会いがプラスになって今があるんだと思えるので、女性として生まれてきてよかったと思います」

「四段になれた時、初めて自分は強くなれたんだって胸を張れると思います」
引用元: 女流名人・里見香奈、女性初の棋士に挑む「男の子に負けない女の子に」 : スポーツ報知

里見三段もまた、男性棋士に負けたくない思いから奨励会で頑張っているのですね。

将棋の世界はとても長いこと男性が主役でした。
この二人がその歴史を変える一歩になる可能性は大いにあります。

私は「壁を越えてみせる」、そのことを行動に移し継続する人を美しいと思っています。
思い通りになるかどうかは別にして。
人が見せる最大の魅力では無いかと思います。

西山三段も里見三段も壁を越える姿を見てみたいですね。(S)

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