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前回は「香」の動かし方でした。

今回は「桂馬」です。

⇗⇖は駒があってもその上を飛び越えることが出来ます。

桂馬もまた、敵陣地3段目に達すると金と同じ動きに変わります。

桂馬に関する格言は、「桂の高飛び歩の餌食」 「桂頭の玉寄せにくし」などが有名です。
桂の高飛びとは、桂馬がどんどん攻め込んでいくことです。
桂馬は、駒を飛び越せる唯一の駒です。
ですので、いざ攻撃に参加すると、相手の陣地まで3手で進むことが出来ます。
しかし桂馬は前に進むことが出来ない駒です。目の前にいる駒が前進出来る場合にはとても弱い駒ですね。
桂頭の玉寄せにくしとは、この点を言っています。
玉の目前に敵の桂馬がいたほうが寄せにくいと言うことです。
桂馬が邪魔になると言うことですね。

桂馬使いの名手と言いますと、中原誠永世名人を思い浮かべます。
中原永世名人は、将棋を少しでも知っている方ならご存じかと思います。

全盛期は本格派の居飛車党で、「自然流」と称された(「攻めるべき時に攻め、受けるべき時に受ける、まるで大河の流れるような自然な指し回し」原田泰夫)。玉の堅さよりも盤面全体の支配を重視する独特の大局観が特徴で、入玉も得意としていた。また、「桂使いの名手」と言われるほど桂馬の使い方が巧みであり、中原の勝局には桂の好手が現れることが多い。

引用元: 中原誠 – Wikipedia

私は中原先生の全盛期時代の将棋を見たことがありませんが、テレビなどで拝見したときは、その差し回しの美しさに惹かれました。
細かいところは分かっていないのですが創造性に富んでいる将棋だなぁと、知識の無い素人ながらに感じたものです。
桂馬使いの名手という棋士は少ないと思います。

桂馬は、「香」の次に動かないまま終局を迎える駒でもあります。
組織で言うと、難しいですね。相手陣地に突っ込むという意味では営業ですが、ここぞという場面で活躍もしますので、やり手のエンジニア、さらには両サイドも守りますので警備的な要素も含んでいます。

桂馬を上手に利用出来るようになれば、将棋は強くなれる気がします。
それだけ桂の動かし方には気を使いますし、かといって動かさなければ戦力が乏しくなってしまう駒です。
さすが馬が付くだけあって、扱い方が難しいのですね。

今回は「桂馬」の動かし方を紹介しました。

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